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03月03日-01号

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  1. 箕面市議会 1997-03-03
    03月03日-01号


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    平成 9年  3月 定例会(第1回)            第1回箕面市議会定例会会議録3月3日(月曜日)◯出席議員    1番  西田隆一君          14番  中川善夫君    2番  二石博昭君          16番  黒山政之君    3番  増田京子君          17番  斉藤 亨君    4番  牧野直子君          18番  布 邦夫君    5番  永田吉治君          19番  右田光一君    6番  藤沢純一君          20番  藤井稔夫君    7番  八幡隆司君          21番  森岡利秋君    8番  神田隆生君          22番  花畑舜一君    9番  名手宏樹君          23番  北口和平君   10番  稲尾寛一君          24番  谷 茂男君   11番  中島健二君          25番  大越博明君   12番  上田春雄君          26番  石田良美君   13番  牧野芳治君          27番  内海辰郷君◯欠席議員        なし◯説明のため出席した者の職氏名   市長      橋本 卓君    建設部長    大谷和雄君   助役      毛利正幸君    環境下水道部長 福田嘉和君   助役      梶田 功君    出納室長    稲田 博君   収入役     柴田龍男君    教育長     西尾日出子君   総務部長    池永 稔君    水道事業管理者 芝 寅勇君                    監査委員   企画部長    横尾 巌君            葛西嘉昭君                    事務局長                    農業委員会   人権文化部長  出水睦夫君            大谷俊郎君                    事務局長                    選挙管理委員会   競艇事業部長  西田義信君            佐藤昭夫君                    事務局長   市民生活部長  寺内 勇君    市立病院長   下辻常介君                    市立病院   健康福祉部長  清水朝一君            北脇善明君                    事務局長   都市計画部長  井上 整君    消防長     木村忠利君   地域整備部長  清田栄紀君    教育次長    酒井精治君   生涯学習           三宅芳雄君    水道部長    奥野三十四君   推進部長   指導部長    川勝健二君◯出席事務局職員   事務局長    石田憲和君    議事係長    西川和 彦君   次長      上野信一君    主事      戸島  明君◯議事日程  (第1号) 平成9年3月3日  午後1時開議 日程第1  会議録署名議員の指名 日程第2  会期決定の件 日程第3  平成9年度施政及び予算編成方針 日程第4  第1号議案  平成9年度箕面市一般会計予算 日程第5  第2号議案  平成9年度箕面市特別会計財産事業費予算 日程第6  第3号議案  平成9年度箕面市特別会計競艇事業費予算 日程第7  第4号議案  平成9年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算 日程第8  第5号議案  平成9年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算 日程第9  第6号議案  平成9年度箕面市病院事業会計予算 日程第10 第7号議案  平成9年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算 日程第11 第8号議案  平成9年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算 日程第12 第9号議案  平成9年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算 日程第13 第10号議案 平成9年度箕面市水道事業会計予算 日程第14 第44号議案 箕面市固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件---------------------------------------       (午後1時 開会) ○議長(牧野芳治君) ただいまより平成9年第1回箕面市議会定例会を開会いたします。 なお、盟友島中光治君におかれましては、去る2月25日にご逝去をされました。安らかなるご冥福をお祈り申し上げるものであります。 また追悼の儀につきましては、3月11日、本会議の冒頭にてとり行わさせていただくことをご報告申し上げます。 これより本日の会議を開きます。 この際、諸般の報告をいたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長石田憲和君) まず議員の出席状況をご報告申し上げます。 本日は全員出席でございます。したがいまして本日の出席議員は26名で議会は成立いたしました。 次に本定例市議会に付議される事件の説明員をご報告申し上げます。  (以下報告) ○議長(牧野芳治君) 日程第1、「会議録署名議員の指名」を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第117条の規定により議長において3番 増田京子君及び25番 大越博明君を指名いたします。 次に日程第2、「会期決定の件」を議題といたします。 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月28日までの26日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(牧野芳治君) ご異議なしと認めます。 よって会期は3月3日から3月28日までの26日間と決定いたしました。 次に日程第3、「平成9年度施政及び予算編成方針」を議題といたします。 これより市長から施政及び予算編成についての方針を承ることにいたします。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) 議長のお許しをいただきまして、平成9年度(1997年度)の施政及び予算編成方針のご説明に先立ち、去る2月25日午後零時40分、満64歳をこの世の一期とされご逝去されました故島中光治先生に対し、ありし日のご尊影をしのび、限りない哀悼の誠を捧げます。ご生前に私ども理事者に対し、お寄せいただきました数々のご厚情に心から厚く御礼申し上げますとともに、安らかなるご冥福を心からお祈り申し上げ、弔意とさせていただきます。 さて、本日ここに平成9年度(1997年度)予算案およびこれに関連する諸議案をご提案申し上げ、ご審議をお願いするにあたり、当面する市政の運営方針ならびに予算の大綱を申し述べ、市民を代表されます議員各位の温かいご理解とご協力を賜りたいと存じます。 昨年12月に市制施行40周年を迎え、次に新たな目標をめざして飛躍すべき本年は、日本国憲法および地方自治法が施行されて50年目にあたるという大きな節目の年であります。 この50年のあいだには、憲法の精神や地方自治制度市民生活に定着してきました。憲法にいう「地方自治の本旨」に基づく市民自治を根本とする地方分権化は、中央・地方を通じたわが国の行財政改革にあたっての最大の課題のひとつとなっているところであります。本市も、この間、幾多の困難に遭遇してきましたが、議員各位をはじめ諸先輩や市民の皆さまの懸命な努力により、個性と風格ある都市として成長してまいりました。この箕面のまちの発展にご尽力を賜りました全ての皆さまがたに、心からの敬意と感謝の気持ちを捧げる次第であります。 私は、先人たちのたゆまざるまちづくりの努力と成果を引き継ぎ、ゆとりと潤いのある充実した箕面のまちへとさらに発展させていくため、これまでの地方自治をふりかえり市民自治を根底においたまちづくりに思いを馳せ、心を引き締め、一層の努力を積み上げていく決意であります。 21世紀まであと4年を残すのみとなりました。戦後50年を迎えた1990年代は、20世紀文明を総決算するほどの歴史的な転換期・改革の時代ではなかろうかと考えているところでございます。 19世紀に始まる近代化を通じて、科学と技術に基づく生産と消費の爆発的な拡大は、国や民族などを越えた人類全体の存亡にかかわる地球環境問題という、新たな難問をもたらしているところであります。また、尊い人命と市民生活を奪った阪神・淡路大震災や、重油による汚染をもたらしている日本海でのタンカー事故などは、私たちに、今日の科学技術の脆さなど、多くの貴重な教訓を与えているところでございます。 さらに、近代から今日まで自明とされてきた国家や経済という枠組み・概念自体が、国境を越えた政治、経済や人の動きによって揺らぎ、国家と国家の関係だけでなく、より多様で重層的な依存関係やネットワークが形成されつつあります。 経済の面では、相互依存の関係はより顕著であります。かつてのように、工業先進国で製品が生産され、その植民地や周辺諸国は天然資源など原材料や一次産品に特化するという垂直的な分業ではなく、最近の東アジアでの経済産業の勃興に見られますように、生産・ビジネス拠点が東アジアの都市に立地し、そこから世界中に製品が輸出されるという、水平的な分業が支配的となってきていることは周知のことであります。そして、情報・通信の技術革新を背景にしながら、自由化された資本・金融市場をフルに活用し、国民経済の枠を越えた世界市場が形成され、この市場をめぐって大競争の時代が始まっているところでございます。 現在は、「ポスト近代」としての21世紀文明を準備する転機にあたっているものと思われますが、昨年末からの円安の進行や株式市場の低迷などにより、一種の閉塞感をもたらしているのも事実であります。この転換期は、構造的な改革をもたらす変動期であり、これまでの経験・知識・行動パターンの単純な延長では、対応が困難な局面が多くなるものと予想されます。今の誰しもが、この転換の行く末や21世紀の社会のありようを正確に予測したりすることはできませんが、その輪郭や、例えばネットワーク、多文化、協働・パートナーシップという時代傾向のキーワードのようなものは、ほのかに見えてきているような気もいたします。 しかしいずれにしても、発想の転換と大胆・迅速な行動によって21世紀文明の幕を開けることが期待されており、現在の転換期のもつ意味を私たち市民生活のレベルや行政的な課題に引き寄せ、新たなビジョンに基づくまちづくりの具体施策に結びつけ、議員各位をはじめとする市民の皆さんとの協働作業を進めることによって、時代や状況に引きずられるのではなく、私たち一人ひとりが歴史の主体として、これからの時代を生きていくことができるものと確信いたしております。 そこで、今まで申し上げてまいりましたような、歴史的な転換期・改革の時代におけるまちづくりのあり方について、私自身の基本的な考えを申し述べたいと存じます。 第1に、市民が主体のまちづくりであります。 かつての農村型社会において、私たちの祖先は男性も女性も、生産・生活上の必要性から、共同作業による村づくりを行ってきました。 しかし、こうした伝統は、都市化の進展とともに薄れ、男・女の固定的な役割分担が根強い場合、女性は家庭や地域にかかわる機会も比較的多くなりますが、大半の男性はいわゆる「会社社会」に取り込まれた結果、地域社会から切り離され、家庭生活という「私(わたくし)」領域以外は全て「公(おおやけ)」の問題だと考える傾向が強いのではないかと存じます。こうした中では、まちづくりのことは行政がやる仕事だという割り切った二分法的発想により、地域のことやまちづくりについての関心が低下してきているのではないかと思う次第でございます。 まちづくりは、ひとり行政だけが独占するものではございません。現に、市民あるいは市民団体が誰に強制されるのでもなく、自発的にまちの清掃活動などをおこなっていたり、家の周りを花で飾ったりしておられる事例は、たくさん見聞きいたしています。ところが、こうした活動への参加を行政が呼びかけたとたん、まるで苦役であるかのように捉えられるケースも、少なからず見られるところであります。 こうした錯覚が起きるのはなぜだろうかと考えますと、その大きな理由のひとつとしては、自らをまちづくりの主体として捉えていないことから、こうしたまちづくりへの参加は〈義務〉としてしか見られていないのではないでしょうか。まちづくりの主体として、当然の〈権利〉として参加する場合は、受けとめ方はかなり異なったものになるだろうと思っているところでございます。 市民の価値観が多様化・多元化していますが、私は、まちづくりに対する共通した理念が必要だと考えているところであります。そのため、「箕面市まちづくり理念条例」を制定し、まちづくりの主体は市民であることを改めて確認したうえで、まちづくりの理念の共有化を図ってまいりたいと存じます。さらに、「箕面市市民参加条例」によって、市民のまちづくりへの参加の理念的基礎を整備し、市民と行政とが対等なパートナーシップに基づいた参加の活動の促進と協働の拡大をめざしていく所存でございます。 とくに、地域の文化に根ざした個性的で多様な環境を形成していくうえでは、官僚的な硬直した発想ではない、市民の生活者としての柔軟な視点・発想と行動力が求められており、こうした市民活動と行政の協働した作業が新しいまちづくりの源泉となることを期待しているところでございます。 さまざまな分野・形態で活動し、いろんな願いをもっている市民同士や、行政が、それぞれの情報・ノウハウを相互に交流・共有化できるようなネットワークを創り上げることが必要だと考えています。近い将来には「市民活動推進センター」のような施設として、情報の交流・交換などが自由な雰囲気で可能となるフリースペースを整備することを視野に入れながら、当面は、市民活動の状況や求められる支援策・協働のあり方について、市民活動の現場の中で市民とともに柔軟かつ多様に検討してまいる所存でございます。 第2に、文化の多様性を尊重し、福祉を増進するまちづくりであります。 国境の壁がますます低くなってきており、企業活動のレベルにとどまらず個人のレベルでも、それぞれの最適な活動の場を求めて、生活する国や地域を選択する時代になりつつあります。こうした傾向を展望するとき、その地域がどれほどバラエティ豊かな文化を有しているかが、その地域の魅力に対する評価の大きな分かれ目となると考えられています。 これまで本市は、外国人の市民がもつ文化の多様性を箕面の貴重な資源として捉え、生活レベルでの交流から、異文化の理解へ、そして、地球的な規模での連帯・パートナーシップへという多文化共生市民文化の形成に努めてまいりました。 しかし、外国人の市民にとっては、いわゆる国籍条項が徐々に撤廃されつつあるものの、選挙権は保障されていないなどの障壁・バリアーが存在していることも現実であります。こうした社会的な制約条件をふまえながら、外国人市民の皆さんにとっての市政・まちづくりへの参加のあり方や条件などについて、当事者である外国人市民もまじえて検討をおこなったうえで、制度化を図ってまいりたいと存じます。 また、多文化共生とは、狭義にとらまえるのではなく、性別、年齢、出生地域、障害の有無などにかかわりなく、異なっていることを相互に認めあい、それぞれの意思に基づく生き方が選択されうる社会であろうと思います。昨年、制定いたしました「箕面市福祉のまち総合条例」に基づき、障壁のない福祉のまちづくりを進めるため、少子・高齢社会の進展を視野に入れた、各種の保健・医療・福祉の施策を総合的に推進いたしてまいります。 さらに、個性的なまちの魅力を高めるためには、計画的な都市基盤の整備や土地利用を図っていくとともに、まち並み、まちかどや建物などの都市景観を自然と調和した美しいものにしていくこと、さらに身近な地区レベルにおいて、市民自らが生活者の視点で計画を策定したり、住環境の美化などの活動を進めたりすることが求められているところであります。そのため、「箕面市都市景観条例」および「箕面市まちづくり推進条例」を制定し、規制とともに誘導あるいは市民の自発的なまちづくり活動に対する支援の方策を用意していく所存でございます。 第3に、地球環境の観点からのまちづくりであります。 今日のような大量生産・大量消費・大量廃棄という生産・生活様式がこのまま進めば、温暖化やオゾン層破壊などのために、人類のみならずあらゆる生物の生存基盤である地球環境自体を破滅へと追いやるおそれが警告されております。地球環境問題は、発展途上国の経済発展の権利との関係など、いわゆる南北問題をもはらみ、また、人間が人間としての権利を主張するだけでは解決できない難問でもあります。 こうした地球環境問題を背景にして、市民の選好において自然指向が顕著となってきており、克服すべき対象として自然を見るのでなく、自然と共生し、その恵みを享受できる本来の人間的な生活のあり方が模索されてきているところであります。 本市では、「箕面市環境保全条例」をすでに20年前に制定し、地権者の皆さまのご協力を得て、自然緑地の指定など自然環境の保全に取り組んでまいりましたが、今日の地球環境問題の深刻化に対し、新たに地球環境保全への貢献という目標を設定し、日常生活による環境への負荷を低減するための諸施策を進めてまいります。また、本市の貴重な財産である山並みの緑を有する山間山麓部において、景観形成の観点から基準を設定して山並みの景観を保全していく所存でございます。 また、自然との共生は、安全なまちづくりのうえでも、大切な視点であると存じます。農地や公園、森林などの自然豊かなオープンスペースは、火災延焼を遮断したり、土砂流出の防止など多様な防災機能をもっており、こうした環境にやさしい、自然特性を活かしたまちづくりは、同時に安全なまちづくりに結びつくものだと存じます。 自然現象としての災害そのものをなくすことは不可能でありますが、災害による被害を最小限としていくため、市民生活を支える都市基盤や施設の整備を進めるとともに、人的資源や社会システム災害対応力も含む都市装置全体の安定性・安全性を高めてまいる所存でございます。 第4には、行政運営の自己革新と分権型まちづくりであります。 国においては、行政・財政構造および経済構造の改革元年という位置づけのもと、戦後50年にわたって創り上げられてきたいわゆる日本型制度の見直しと抜本的な改革に乗りだそうとされているところであります。平成9年度(1997年度)政府予算案を見る限りでは、従前どおりのばらまきではないかという批判もなされておりますが、「地方分権推進法」に基づく地方分権推進委員会の第1次勧告の内容は、地方団体等がかねてから改善要望していた機関委任事務の撤廃に向けた、現実的な第一歩が踏み出された内容となっているところであります。 地方分権に関するこれまでの議論が、ともすれば中央政府から都道府県へ、あるいは都道府県から市町村への権限委譲という問題だけにとどまり、市民生活にとって基礎的な自治体である市町村を舞台とした市民自治の確立という観点が見られなかったかと存じます。そのため、権限の委譲と、委譲された仕事を保障する財源手だてとが乖離することとなり、地方ではむしろ分権問題については冷ややかに見ているきらいがあったのではないだろうか、とも考えている次第であります。 第1次勧告の内容をさまざまに評論するのは簡単であります。しかし、その前に、もし権限に応じた財源が保障されたと仮定した場合、この箕面市において憲法のいう地方自治の本旨に基づき、市民の自由な選択と負担に応じ、われわれ行政が市民からの負託に十二分に応えることができるのかということを、まず自省すべきだと思っています。 また近年、国・地方を通じて、公務員の不正が続出しておりますが、同じ立場にある者として、市民を裏切ることのないよう、私をはじめ全職員が襟をたださなければならない思いであります。清潔・公正で開かれた行政運営はもとより、常に自己の仕事の内容、やり方を点検し、多様な市民ニーズに合致する事業への転換を図っていくという行政技術の改革を進める職場風土と、事業遂行能力の形成が何よりも求められているところであります。 地方分権に応えられる行政運営につきましては、一昨年来、審議が重ねられてきております箕面市行政改革推進委員会での審議・答申などに基づきまして、庁内組織である行政改革推進本部を軸にしながら具体化の取り組みを進めてまいります。 また、「箕面市行政手続条例」を制定し、条例・規則・規程に基づく処分・行政指導・届け出に関する手続について共通する事項を定め、行政運営における公正の確保と透明性の向上を図ってまいります。さらに今日求められているきめの細かい行政施策・事業の推進に関して、市民生活レベルでの地域実情を把握していくような体制について、その検討を急ぎ、制度化を図ってまいる所存でございます。 特別職の報酬につきましては、箕面市特別職報酬等審議会におかれまして、社会経済の動向、府下都市の状況、本市における経緯や財政状況等を総合的に検討審議されました結果、改定することが適当とのご答申をいただきました。本市の報酬等は、平成4年(1992年)4月の改定以降、据え置き状態であることを考えますとき、本答申は本市の特別職の適正な報酬水準を審議されたものと受けとめ、他の委員等の報酬とともに、改定することをお願い申し上げたいと存じます。 以上のような基本的な考え方に基づき、第三次箕面市総合計画フォローアップ計画を指針としながら、バランスのとれた行政施策を総合的かつ主体的に進めてまいりますとともに、合理的・効率的な財政運営を図ってまいりますことを、平成9年度(1997年度)における施政および予算編成方針といたしました。 本市の歳入の根幹であります市税は、前年度と比較いたしまして大きな伸びを示しているものの、これは特別減税の廃止や、都道府県と市町村のあいだの税源配分の見直し等の制度改正に伴うものが大きな要因であり、景気回復等による所得増に伴う自律的な伸びは脆弱なものであります。加えて、固定資産税におきましては、3年に一度の評価替えの年でありますが、地価の下落により評価額はもとより、その税負担におきましても一部において引き下げや据え置き措置がとられ、本年度は恒常的な伸びが見込まれないことなど、依然として厳しい財政環境にあることから、前年度に引きつづきまして一般財源の「部局別枠配分方式」を採用し、さらなる市民サービス拡充のための予算編成に努めてまいったところでございます。 また、今日まで本市財政運営に多大の貢献をいたしております競艇事業につきましては、本年度は議員各位のお力添えにもかかわらず、遺憾ながらSG競走(7大特別競走)の開催がないことから事業費において前年度比182億6,800万円、17.1%の大幅な減少となっておりますが、開催経費の節減と効果的な投資等により収益率の向上をめざし、一般会計への繰出金を前年度と同額の25億円を確保するよう努めてまいります。 競艇事業収益は、本市にとって貴重な財源のひとつであり、今後とも本事業の諸施策を積極的に推進し、収益の確保に努めてまいりますので、議員各位の深いご理解と温かいご支援を賜りますようお願い申しあげます。 なお、本年4月から、消費税率が3%から5%に引き上げられ、その中に消費税率に換算して税率1%の地方消費税が、新たに創設されることとなっております。本市におきましては、これまで公共料金には消費税を課税しない方針でまいりましたが、前年度の施政および予算編成方針でも申し述べましたように、この間、消費税の取扱いにつきまして箕面市行政改革推進委員会に諮問申し上げ、ご答申をいただいたところであります。その答申内容につきまして、行政内部で慎重に検討いたしました結果、今般、上・下水道料金および病院事業の一部料金につきまして、市民の皆さまのご負担のあり方にも十分配慮いたした形での課税をお願い申し上げる次第でございますので、なにとぞご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上、基本的な認識と本市のおかれている状況を勘案して本年度予算を編成いたしました結果、一般会計  435億9,600万円       2.9%減競艇事業会計  887億7,897万3,000円  17.1%減国民健康保険事業会計   72億1,406万3,000円  13.9%増公共下水道事業会計   30億9,652万3,000円   4.2%減牧落住宅団地事業会計      5,133万7,000円 125.6%増老人保健医療事業会計   80億9,435万4,000円  14.1%増財産区事業会計   26億5,513万8,000円  16.7%増萱野中央土地区画整理事業会計    3億6,235万1,000円  88.9%増病院事業会計   87億4,281万7,000円   5.9%減水道事業会計   41億9,798万7,000円  21.5%減計1,667億8,954万3,000円  12.1%減となった次第であります。 次に本年度の予算編成にあたりまして、とくに意を注ぎました主要な施策についてご説明申し上げます。 まず第1に、「平和・人権・女性参加のまち」についてであります。 人権擁護・啓発の諸施策につきましては、これまでも同和問題の早期解決をめざし、種々の事業を関係者の協力を得て実施してまいったところであります。「地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律」が本年3月末に失効いたしますが、国においては、これまでの同和対策の事業成果を損なうことなく、一般対策への円滑な移行の方向が示されたところであります。さらに、教育、啓発や人権侵害の救済などの施策推進を目的とした「人権擁護施策推進法」が制定され、また大阪府でも昨年末に大阪府同和対策審議会から新しい答申がだされるなど、新たな状況も生まれてきているところであります。こうした動向や本市の同和地区の実態の変化をふまえ、一般対策の有効な活用を含め、より的確な施策への再編成を図りつつ、同和地区住民をはじめとする全ての市民の人権が保障された地域社会の実現をめざしてまいる所存でございます。 人権啓発につきましては、箕面市人権宣言に基づき、「平和」「人権」「国際理解」を一体的に捉えた事業である「ヒューマンコミュニティみのお」を推進していくとともに、市民が自主的・自発的に参加できる多様な活動を、箕面市人権啓発推進協議会と連携しながら進めてまいります。 女性施策につきましては、女性の自立と社会参加を側面支援するため、女性相談の回数を増加させるとともに、これまでおこなってきた女性フェスティバルを、女性ルームでの連続講座に衣がえをし、受講生同士の話し合いを中心に問題を深めていく内容として充実させてまいります。 市民参加につきましては、「箕面市市民参加条例」によりその理念的基礎を確立しようとするものでございますが、これからの市民あるいは市民活動と行政との協働関係のあり方を模索・検討していく事業を、アイデア公募や検討のためのワークショップなど多彩な手法で市民の皆さんとともに進めてまいります。こうした活動を積み上げ、近い将来には、市民活動を推進・支援する機能をもつ施設の整備を図るべく検討をおこなってまいる所存であります。 情報施策に関しましては、行政情報ネットワーク構築事業として、インターネットに接続して活用を図るとともに、豊川支所およびライフプラザ総合保健福祉センターに端末機を設置し、これらを活用した情報交換等の業務についての実際的検証を進めてまいります。 現在の第三次箕面市総合計画を引き継ぐ次期総合計画の策定作業を開始するに先立ち、本年度から市民意識調査等の基礎調査を実施いたしてまいります。また、現在の公共施設について、市民ニーズに沿った利用が可能となる方針を新たな観点から検討いたしてまいります。 地方分権の担い手となる地方公共団体として、弾力的で効果的な行財政システムを確立するため、箕面市行政改革推進委員会の助言等を得ながら、行政改革大綱の実現を図るべく具体の改革を推進してまいります。 その第一歩として、簡素で効率的な組織運営をおこなうため、組織機構の再編整備をおこなうとともに、係制を廃止し、業務遂行の弾力化・柔軟化を図ってまいりたいと存じます。人事・給与・研修制度につきましても、人事配置の権限委譲をおこなうとともに、昇任試験の導入と人事考課制度の見直しを図り、より客観的な能力・実績評価に基づいた昇任管理を進めてまいります。組織上のポストとは別に、職務遂行能力や専門的知識・技能に基づいた資格職制度を導入し、ライン職とそれ以外の職の権限・職責の明確化を図ってまいりたいと存じます。 職員数の適正管理を進めるため、医師を除く55歳以上の職員を対象とした、早期退職を促進させる制度を導入し、将来の財政負担を分散化いたしてまいります。また、管理監督職の能力開発を中心として職員研修の見直しを行い、組織力の向上や職場の活性化を図ってまいります。 業務の委託につきましても、秘書業務および環境クリーンセンターでの焼却灰の搬送業務を委託するとともに、行政改革大綱で示されている事務事業の見直しと定員の適正な管理を、引きつづき進めてまいる所存でございます。 また、市役所窓口での住民票の写し、印鑑証明書や市・府民税の課税証明書などの交付にかかる待ち時間の短縮を図り、市民の皆さんの利便性の向上を図るため、市役所に自動交付機を設置いたしてまいります。 地域における自治振興のひとつの拠点であります地域集会施設の整備につきましては、自治会館の新築・増改築に対し補助をおこなってまいりたいと存じます。 第2に、「保健・医療・福祉・健康増進のまち」についてであります。 保健・医療施策の推進につきましては、まず保健事業において、糖尿病対策といたしまして、基本健康診査項目を充実するとともに、医療保健センターでの総合健診受診者のうち誕生月検診の全受診票を使用した40歳および50歳の女性に対して、節目健診として骨粗鬆症骨密度検査を実施いたします。 母子保健事業においては4カ月児健康診査をはじめ14事業が、栄養改善事業では3事業がそれぞれ大阪府から委譲されますが、これを契機にライフプラザ総合保健福祉センターにおいて、母子保健から老人保健までに至る一貫した保健事業を進め、市民の健康増進に努めてまいります。 また、地域ケアを積極的に推進するため、訪問看護ステーション体制の充実を図るとともに、保健・医療・福祉の総合一体化した相談体制を整備すべく、市立病院地域医療室と一体となった対応を進めてまいりたいと存じます。 市立病院につきましては、リハビリテーションセンターの建設および院内改修を終え、救急医療対策をはじめ集中治療室の運営など、地域中核病院としての任務に万全を期すとともに、経営改善に努めてまいる所存でございます。 国民健康保険事業におきましては、医療費負担が増嵩する中、一般会計からの繰出金を増額し、保険料負担の緩和と赤字解消に努めるとともに、今後も保健事業の長期安定と加入者負担の均衡化・公平化に努めてまいりたいと存じます。 老人医療費助成制度は、昭和47年(1972年)以来、高齢者の医療費負担の軽減等を図るため大阪府の補助制度として実施されてきたところでありますが、このほど助成制度の抜本的見直しを大阪府衛生対策審議会に諮問されたところであります。現在考えられている見直し内容がそのまま実施されるといたしますと、高齢者の経済的負担、医療の確保および本市の老人医療施策・財政状況に多大の影響を与えかねないため、制度の継続実施について大阪府に要望いたしてまいりたいと存じます。 また、箕面市医薬分業推進協議会に対しまして、所要の助成をおこない、医薬分業を一層推進いたしてまいります。保健・福祉の総合的な施策の推進として、平成5年度(1993年度)から建設を進めてきました「みのおライフプラザ」は、本年3月末に周辺整備の工事が完了し、各施設の全面オープンを迎えます。老人保健施設では、入所定員を100床、デイケアサービスを30人といたします。 また、市立病院駐車場の改修工事も完成の予定であり、総合保健福祉センター地下駐車場とあわせて一体的に運用し、最新の駐車管制システムによりスムーズな誘導をおこない、待ち時間や渋滞の解消に努めてまいります。なお、ライフプラザの各施設の利用以外の駐車を抑止するため、駐車場使用料を徴収いたしたいと存じます。 ライフプラザ等への交通アクセスを確保する移送サービス事業・福祉巡回バスにつきましては、リフト付きバスへの買い換えや公共施設乗降場所の増設など、ご利用の皆さんの利便性の向上に努めてまいります。 デイサービス運営事業につきましては、本年度はあかつきデイサービスセンターにおいて土曜・日曜・祝日でも開所し運営するほか、時間延長など内容の充実を図ってまいります。 要援護高齢者の中でも痴呆性老人に対する援護施策・サービスの充実が課題となっているところでありますが、これに応えるべく、西南小学校の余裕教室を活用し、E型の老人デイサービスセンターを平成11年(1999年)4月の開設をめざして、本年度は実施設計をおこなってまいります。なお、E型デイサービスセンター開設までの間は、身近な公共施設等を利用したデイサービス運営を、市民ボランティア団体に引きつづき委託いたしてまいります。 ホームヘルプサービス事業については、派遣対象を難病患者等へも拡大するとともに、派遣時間についても朝・夕各1時間延長し、午前7時から午後9時までといたし、引きつづき箕面市社会福祉協議会等に委託し、運営いたしてまいります。 長寿祝金贈与などの敬老事業については、これまで男女の最高齢者それぞれにお配りいたしておりました祝品を、本年度から100歳以上の全ての高齢者に配布いたしてまいります。 また、社会福祉法人が市内で建設する特別養護老人ホームの建設費用の一部を助成いたしまして、本市の待機者の解消に努めてまいります。 障害者福祉施策の推進につきましては、本年度は、グループホーム、障害者福祉作業所および障害者雇用事業所が各1カ所ずつ増設されることとなり、それぞれ所要の助成等をおこなってまいります。また、障害者市民の地域生活を総合的に支援するための拠点施設としての機能を整備するため、あかつき園およびささゆり園の再編整備の構想を市民参加型で検討してまいりたいと存じます。 児童福祉施策の推進につきましては、まず学童保育対策におきまして、前年度からモデル試行しておりました一般児童の放課後活動との交流成果をふまえ、本年度からは教育委員会のおこなう全ての児童を対象とした学校開放事業とともに、一体的な運営を図ってまいる所存でございます。 保育所における待機児対策といたしまして、本年度は箕面保育所など5保育所で既存の施設の有効利用を図って2クラス編成を導入するほか、引きつづき0歳から2歳までの待機児童に対する保育を簡易保育所へ委託し、実質的な待機児童の減少に努めてまいります。また、保育室改修のほか、保育所給食での安全性を高めるため、厨房カウンターの改修や殺菌庫の設置などをいたしてまいりたいと存じます。 火葬場・斎場の整備につきましては、周辺住民のご理解とご協力を得ながら用地取得および実施設計等を進めてまいりましたが、残された用地の取得に最大の努力を注ぎ、早期の着工に向け関係者のご協力を要請いたしてまいる所存でございます。 第3に、「国際・教育・文化・生涯学習のまち」についてであります。 国際文化施策の推進につきましては、本年度は外国人市民の市政・まちづくりへの参加の制度化に向けた検討を進めるとともに、日本語と英語併記の生活ガイドブック等を改訂発行するほか、箕面市国際交流協会の運営・活動を助成し、市民による交流・理解・協力活動の支援をしてまいります。 ニュージーランド・ハット市との交流につきましては、ハット市からの中学生・高校生の受け入れや本市中学生のホームステイ派遣交流をはじめ、スポーツの分野などにも広げ、市民生活に根ざした自治体外交を推進してまいりたいと存じます。また、市民団体におかれては、ハット市に両市の交流拠点を整備し、交流事業の発展を願って、その啓発と募金活動が進められているところであります。こうした市民の活動に呼応し、本市といたしましても交流拠点整備の調査を、箕面市国際交流協会とともに進めてまいりたいと存じます。 市民文化の振興につきましては、市民が創造する人権文化を市内外へ発信することを目的として、第4回目のヒューマン・フォトコンテストを実施いたしてまいります。先に申し上げました「市民活動推進センター」の機能などの検討・準備活動とともに、市民が自由な雰囲気で文化やまちづくりについて議論し、情報を交流・交歓する文化フォーラムや、市民サロンなど市民文化活動を支援してまいります。 学校図書館の充実につきましては、本年度から2カ年をめどに全中学校への学校図書館司書の配置を進めてまいります。また、英語教育の充実と国際理解の促進を目的に、英語指導助手を配置しているところでありますが、本年度はハット市から新たに2名を招へいし、文部省派遣の指導助手とは別に、合計4名をもって各中学校に派遣いたしてまいります。 平成4年度(1992年度)のコンピュータ配置から本格的に進めてきております情報教育については、行政情報ネットワークを利用した小・中学校での教育活動の紹介・交流をはじめ、本年度はインターネットに接続し、全ての学校でホームページを作成し、市内・国内はもとより海外の学校とのダイレクトな交流が可能となるよう整備してまいりますとともに、パソコンネットワーク上でテレビ会議システムを使って児童生徒の共同学習を深めてまいります。こうした情報教育を通して、21世紀の情報化社会を生きる子どもたちが、自由に情報ネットワークを使いこなしていくことのできる資質を養成するよう、努めてまいる所存でございます。 また、給食の残滓から肥料をつくるなど、子どもたちが自然環境に目を向け、人間と自然が豊かに共生できる環境教育の取り組みを進めてまいります。 小・中学校の施設整備につきましては、年次的に耐震診断・設計、補強工事を実施していくとともに、施設の改修として萱野東小学校および第一中学校の屋内運動場の改修をおこなうほか、南小学校の校舎棟の大規模改修の第1期工事に伴う設計をおこなってまいります。また、校区児童の増加に対応するため、豊川南小学校の校舎棟を増築いたしたく存じます。 学校給食におきましては、病原性大腸菌O-157などによる食中毒等の予防に万全を期すため、手洗い設備等の改修を進めてまいります。 子どもの生活の拠点であります学校施設を、放課後も自由に遊ぶことのできるよう開放してまいりますが、その際、これまで児童福祉の事業として実施していました学童保育事業と一体的な運営を図り、小学1年生から6年生までの全ての児童を対象とした日常的な健全育成を進めてまいります。また、改修整備をおこないました第四中学校の余裕教室については、学校教育と併行して市民の生涯学習支援施設として活用・開放してまいります。 新たに制定を予定いたしております「箕面市文化財保護条例」の施行を記念して、文化財に関する特別展示および講演会を実施するほか、昨年通産省が調査した坊島断層の切取り標本の公開などを企画しているところでございます。 市民の皆さんからご寄贈いただき、現在、各公共施設に展示している美術品を市民ギャラリーで集中展示し、より広範囲な市民の皆さんにご鑑賞いただき、芸術創作意欲の向上と振興を図ってまいりたいと存じます。 今日の生涯スポーツの時代における市民の多様なスポーツのニーズに応えるため、本市が市内の民間温水プールの一部を借上げ、市民の自由遊泳時間を確保し、市民が温水プールを利用できる制度を発足させてまいります。 なみはや国体の開催につきましては、10月の柔道競技会の開催に万全を期すよう準備を進めてまいりますが、デモンストレーションとしてのスポーツ行事などの実施を通して国体開催の機運を高めてまいりますとともに、国体を契機として市民スポーツの振興を図り、活力と魅力に満ちたまちづくりを推進してまいる所存でございます。 第4に、「個性あふれる快適環境のまち」についてであります。 自然と調和したまちづくりにつきましては、まず、「箕面市快適環境づくり市民会議」と連携した取り組みとともに、「みのお・かんきょう探偵団」などの継続的な環境学習を進めてまいります。 「箕面市環境保全条例」につきましては、環境保全、まちづくり、文化財保護そして景観の課題が全て盛り込まれた構成となっていたものを、それぞれの施策を市民にとってわかりやすく示し、かつ効果的に推進するため、個々の条例として再整備し、制定することといたしております。新たな「箕面市環境保全条例」では、その基本理念に地球環境保全への貢献をうたい、市民・事業者の環境保全への自主的な活動を支援することといたしております。また、山間山麓部での一定規模以上の土地の区画形質の変更等にあたっての環境影響評価の実施、さらにライフサイエンス施設に対応する規定も追加いたします。また、自然緑地等助成事業におきましては、引きつづき関係者のご理解とご協力を求めてまいりますとともに、箕面市自然緑地等保全基金の充実をめざして、広く市民からの賛助も募ってまいる所存でございます。 本年4月からの施行を予定いたしております「箕面市まちづくり推進条例」および「箕面市都市景観条例」に基づきまして、市民の皆さんの自主的なまちづくり活動および景観形成活動に対して、アドバイザー派遣などの技術的支援、活動費助成や情報提供に努めてまいるとともに、本市の景観の最大要素であります山並み景観の保全のため、一定の基準に基づき建設行為等の規制を行ってまいる所存でございます。 旧西国街道を、周辺の自然や景観と調和のとれた道路として整備する歴史のみち整備事業を、本年度は稲地区において実施いたしますとともに、引きつづき市道西坊島芝線コミュニティ道路の整備を、本年度の完了をめざして進めてまいります。また、府道豊中亀岡線のシンボルロード化を推進すべく、昨年結成された地元の「箕面シンボルロードまちづくり協議会」と連携を図りながら、事業主体である大阪府等関係機関と協議・調整を進めてまいりますとともに、沿道での建築物等の新築、増改築時において、セットバックおよび意匠等について協議・調整することといたしております。 環境クリーン・廃棄物対策につきましては、「容器・包装に係る分別収集及び再商品化の促進に関する法律」の施行に伴いまして、ペットボトルのリサイクル・再商品化を図るため、本年10月から市内数カ所の拠点を設定し、そこでペットボトルの分別排出・収集を試行的におこなうことといたしており、市民の皆さんのご協力を得るよう啓発を進めるとともに、収集したペットボトルの貯留場の整備と減容機を設置いたします。なお、ペットボトルの拠点回収方式の試行の中でその効果や問題点を把握しながら、さらに対象品目が増える平成12年度(2000年度)までに効率的な収集体制を整備してまいる所存でございます。また、公共施設から出る生ごみの減量・再資源化を図るため、高速発酵処理機を公共施設に試行的に設置し、つくられた堆肥を農業に使っていただくようなルートの確立などを検討してまいります。 公園・緑地の整備につきましては、「平成記念子供の森」として指定を受けている箕面東公園におきまして、このほど部分整備に必要な用地の確保の見込みがたったことから、平成13年度(2001年度)の部分開園を目標に、施設整備をおこなうための基本設計に着手いたしてまいります。 当対池公園新設については、平成11年度(1999年度)の部分開園に向けて、整備を進めてまいります。さらに、才ケ原池周辺の水源涵養林等を利用した「野鳥の森」については、区域内に生息する動植物の保護育成を図るため、ワークショップに引きつづき市民参加による調査・研究をおこない、将来的には市民自らが維持管理できるような組織化について検討いたしたいと存じます。 また、既成市街地の住宅密集度の高い地域において、災害発生時の一時避難地あるいは延焼防止空地として、また平常時にはコミュニティの活動の場となるよう、防災広場の整備を行ってまいります。 都市基盤整備につきましては、まず都市計画道路におきまして、引きつづき小野原豊中線の第1工区、および桜井石橋線の事業認可区間を、地元関係者のご理解とご協力を得ながら用地取得をおこない、事業を実施してまいりますほか、水と緑の健康都市への進入路の止々呂美東西線につきましても、同都市区域外部分を本市施工分として整備するため、本年度は予備設計をおこなうものでございます。 萱野中央特定土地区画整理事業におきましては、本年3月末には仮換地指定を終え、平成13年度(2001年度)の工事完了に向け、本年度は造成工事に着手するとともに、移転補償交渉を進めてまいります。 小野原西土地区画整理事業においては、建設省の承認を得た基本計画に基づき、地権者組織である「小野原西区画整理推進協議会」との協議を経ながら、特色あるまちづくりをめざし都市計画手続を進めてまいります。 小規模土地区画整理事業におきましては、引きつづき箕面市農業協同組合の主導で進められている小野原森ノ下地区での組合設立認可に向けた作業及び区画整理組合として着手される事業に支援をいたしてまいります。 民間の土地所有者等が建設されます優良な賃貸住宅を市が借り上げ、高齢者・障害者世帯等に供給する借上公共住宅促進事業では、本年度および来年度において、桜ケ丘地区と粟生間谷西地区で福祉型の住宅供給を図ってまいりますが、特に粟生間谷西地区での計画住宅のうち1戸をかねてから要望のありましたグループホームとしての活用を考えており、関係機関等との調整もあわせて進めてまいります。 市営住宅の管理につきましては、「公営住宅法」の改正に基づき、高齢者等に配慮した入居者資格の設定や、入居者の収入変動等に対応した家賃決定方式の導入などについての制度化に向け、検討してまいります。 公共下水道事業といたしましては、汚水整備については人口普及率でおおむね100%の整備率となっておりますが、雨水対策については、雨水整備計画に基づき、桜井牧落雨水幹線等を順次整備してまいります。流域下水道事業につきましても、引きつづき流域関連市町と連携し、事業の推進に努めてまいる所存でございます。 なお、下水道使用料につきましては、昭和61年(1986年)の改定以降11年が経過し、その間、効率的な運営に鋭意努めてまいりましたが、維持管理に要する経費も年々増嵩をきたしているところでございます。現行の使用料のままで推移いたしますと、平成11年度(1999年度)までの3年間で使用料対象経費に対して、その財源としての使用料はおよそ28億円あまりが不足する見込みとなり、財政運営に影響をもたらすことが懸念される次第でございます。下水道事業の健全な財政運営を図るため、このたびは、汚水に係る維持管理経費および汚水に係る地方債の元利償還金のうち利息分の10%を対象経費として、使用料改定に踏み切らざるを得なくなった次第でございます。家計負担が重なる折り、誠に心苦しく存じますが、下水道事業の健全な財政運営に対する十分なご理解を賜りますようお願い申し上げます。 水道事業につきましては、将来の水需要の増大に対して安定給水を確保し、高水準の水道の構築をめざして、引きつづき第五次拡張事業の推進と施設の耐震化を進めますとともに、水質検査の充実を図り、安全で良好な水道水をご利用いただけるよう衛生管理に万全を期してまいります。 水道経営につきましては、景気の低迷等により水需要の停滞傾向が続くなど厳しい環境にありますが、事務事業の見直しを進めるとともに、箕面新中区配水池建設および浄水処理施設の更新、配水機能の強化、水と緑の健康都市の建設に伴う水源の確保等、将来を見通した安定経営の確立に努めてまいる所存でございます。 地域整備計画の推進につきましては、まず国際文化公園都市建設におきまして、計画的なまち開きスケジュール等に関し、住宅・都市整備公団、大阪府および関係市等で構成する「国際文化公園都市建設推進協議会」の中で、協議・調整を進めてまいります。周辺地域で新たに進められようとしている土地区画整理事業におきましては、地元「川合・山の口地区まちづくり協議会」と具体化協議を進めながら準備組合の設立を図るとともに、土地区画整理事業計画案の策定および都市計画手続きの準備を進めてまいります。また、国際文化公園都市モノレール(仮称)川合駅の誘致および駅前広場設置につきましては、引きつづき関係機関との調整を行うとともに、都市計画等の準備を進めてまいります。 水と緑の健康都市建設におきましては、本年3月末に予定されています事業認可をふまえ、長寿社会のモデル都市としての計画的な事業推進を図るため、大阪府企業局など関係機関で構成する「水と緑の健康都市建設推進協議会」の中で、協議・調整を進めてまいります。周辺整備におきましても、地元「止々呂美地域まちづくり協議会」と協議・調整を図りながら、第二名神インターチェンジ、国道423号バイパストンネル事業とも整合のとれた整備構想の策定を進めてまいります。 また、余野川ダム建設推進については、水と緑の健康都市と一体的な整備が図られるよう、引きつづき「猪名川総合開発(余野川ダム)協議会」において、地元の要望事項に関し、具体化の調査検討および協議を行ってまいります。 箕面新都心整備につきましては、今後のまちづくりルールや土地利用等について協議・検討等をおこなっていただいている、地元地権者組織である「箕面新都心まちづくり協議会」の運営を引きつづき支援してまいりますとともに、広域的な集客力のある施設の誘致方策などについて、「箕面新都心整備推進協議会」において調整を図ってまいります。北大阪急行線延伸構想の推進にあたりましては、鉄道建設計画、助成制度および支援策等に関して引きつづき調査をおこなうとともに、地元支援組織であります「北大阪急行線延伸推進会議」を発展改組する「期成同盟」の結成に向け準備を進め、鉄道延伸の早期実現を図るため積極的な要望活動を進めてまいる所存でございます。 桜井駅周辺整備につきましては、昨年9月に、「桜井駅前第2ブロック再開発促進協議会」が設立され、事業化に向けた組織として準備組合の設立が平成8年度(1996年度)内に予定されているところであります。本年度は、事業化にかかる準備組合の活動へ支援するとともに、市街地再開発調査において事業計画案等を作成し、事業化について検討してまいりたいと存じます。 第5に、「安全で豊かな市民生活創造のまち」についてであります。 まず防災対策の確立につきましては、阪神・淡路大震災の教訓をふまえ、これまでの箕面市地域防災計画を全面的に見直した新しい防災計画を、箕面市防災会議専門委員会の審議及び大阪府との協議を経て、箕面市防災会議で決定してまいります。本年度では、この新防災計画に基づき、職員が防災業務を円滑に執行するためのマニュアルを作成し、災害発生初動期からの迅速・的確な対応ができるよう努めてまいります。 災害時において大阪府と市町村・消防本部とが情報の収集交換を迅速におこなうため、大阪府防災情報ネットワーク整備事業として多重化無線や衛星通信などの導入による整備が広域的に進められていますが、その整備に要する経費を負担してまいります。また、緊急時において消防本部または市役所からタッキー816の放送番組に強制的に割り込み、緊急放送のできる設備を設置いたします。 災害時の被害の軽減、拡大の防止のためには、常日頃から隣近所での連帯感や相互信頼のコミュニティ意識と行動が、大きな力を発揮するものであります。防災マップなどによる防災意識の啓発をおこなうとともに、身近な地域での自主防災組織を結成していただいた団体に対して、防災資機材の貸与等をおこなってまいります。また、各小学校に、救助資機材および避難者救援資機材を備蓄するよう、年次的に整備いたしてまいります。 いわゆる「新耐震設計法」基準以前の市有建築物については、年次的に耐震診断・補強を進めていますが、民間建築物におきましても耐震診断及び改修を促進するため、本年度から耐震診断に要する経費の一部を補助いたしてまいります。 消防力の整備につきましては、一時避難地となる都市公園・防災広場に、耐震性防火貯水槽を年次的に整備してまいります。また、消防団活動の活性化と安全を確保するため、本年度は今宮分団格納庫兼詰所の新築工事をおこなってまいりますとともに、坊島分団格納庫兼詰所の土地の取得を行うほか、北芝および新家分団の消防ポンプ自動車を更新いたしてまいります。 救急体制につきましては、東分署救急隊に救急救命士および高規格救急車を配置し、高度救急業務の充実と円滑な運用を図ってまいります。 また、火災予防活動におきましても、独居老人等の災害弱者住宅の防火対策を積極的に進めてまいります。 公共交通の整備につきましては、市域東西間の通勤・通学および公共施設等利用の利便性の向上を図るバス路線の充実にむけ、阪急バス株式会社に対し要望をいたしてまいりましたが、本年10月の通称ドライブウエーの拡幅工事の完了にあわせ、阪急箕面駅から山麓線経由で、粟生団地・大阪外国語大学までのバス路線の新設が合意されたところであり、これに伴いまして、大型バス購入に対する補助を行ってまいりたいと存じます。 昭和55年(1980年)に建設いたしました箕面自転車駐車場については、屋根の塗装工事にあわせバイク置き場を増設いたしてまいります。また、自動車の保管場所がないことに起因する路上駐車を解消するため民間駐車場の建設および運営に助成を行ってきたところですが、市域の駐車場施設については実態調査の結果から、住居系地区では確保されたものと判断し、建設費補助については、本年6月を目途の廃止に向け検討してまいる所存でございます。 商工業・農業施策につきましては、まず商工業の振興といたしまして、箕面商工会議所の「商業近代化・活性化実施計画」の具体化事業に、引きつづき助成いたしてまいります。 市内に進出してくる大規模小売店舗に対し、市内の商店街等が共存共栄できる体制を作っていくため、商工業団体の販売促進事業や人材育成事業に助成を行ってまいりますとともに、箕面市中規模小売店舗出店対策指導要綱に基づく届け出を義務づけ、計画の事前周知を図っていくほか、学識経験者をはじめ関係者から意見を聞くため、「箕面市商工業振興対策協議会」を設置いたしてまいります。 観光業の振興につきましては、商工会議所において検討されておりました「(仮称)箕面市交流集客産業ビジョン」の推進を支援いたしてまいりますとともに、広域的な観光行政の推進を図ってまいる所存でございます。 農業振興につきましては、農業協同組合および農業団体の施設整備の高度化を図り、農業経営の近代化を推進するため、箕面市農業協同組合の農業受託施設整備としての倉庫、播種機および育苗機設置に対して補助をいたしてまいります。 市民が農業に親しみ、農業者が市民と交流する機会をつくるため、引きつづき市指定のふれあい農園を開設するとともに、農園利用者を対象とした園芸教室等を開催してまいります。 消費生活の推進につきましては、地球環境にやさしいライフスタイルを推進し、くらし全体を見直していくため、消費生活情報の提供や講座の開催、消費生活コンサルタントによる相談や苦情の処理などをおこなってまいります。なお、「みのおふれあい市」については、昨年から「みのお農と商のフェスティバル」として、「箕面市農業祭」と同時開催し、消費者の関心を農業にも向けていただけるよう努めてまいりましたが、今後とも、消費者意識の高揚に向けた内容といたしてまいります。 勤労者福祉につきましては、箕面市勤労者互助会事業の拡充のほか、勤労者の退職金制度への助成を引きつづきおこなってまいります。また、就労対策といたしまして、技能修得講座などを開催するとともに、障害者市民の雇用の促進と職業的自立をめざして、箕面市障害者雇用支援センターへの助成を継続するほか、障害者市民の職場実習委託事業を引きつづきおこなってまいる所存でございます。 以上、誠に簡単でございますが、本年度の施政および予算編成にあたりまして、その概要を申し上げた次第でございます。 すでに本市議会の各会派から多くのご要望をいただいておりますが、そのご要望に十分お応えできなかったことは、私といたしまして誠に申し訳なく存じますが、わが国の経済は本年度も本格的な景気の回復が見られず、本市の財源の根幹であります市税収入の伸びも脆弱であるなど、厳しい財政環境の中で、最大限努力した結果でありますことをご賢察賜りたいと存じます。 私は、冒頭に申し述べましたように、今を生きるわれわれが歴史の主体として前進していくためには、小さいところからでも市民の皆さんと手をたずさえて、直面する問題をともに考え、議論し、行動することが肝要であると考えている次第でございます。その過程では、予期せぬことや齟齬が生じることも多々あろうかと存じますが、それぞれが自立した主体として相互の信頼関係さえあれば、前に道は開けるものと確信いたしております。議員各位をはじめとする市民の皆さんとの協働の活動によって、私たちの箕面のまちがさらに一層発展することと確信いたしております。 本年度は、市長選挙の年であり、私自身が本年9月11日をもって任期満了となりますので、予算編成にあたりましては、骨格のみにとどめおくべきであろうかと存じますが、今日の社会経済状況を考えますとき、約半年間も市政運営を停滞させることは余りにもその影響が大きいと考え、敢えて年間を通ずる予算編成をいたした次第でありますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ご提案申し上げました予算案および関係諸議案につきましては、それぞれ上程のつど、関係職員から説明いたさせますので、なにとぞよろしくご審議のうえ、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) 次に日程第4、第1号議案「平成9年度箕面市一般会計予算」から日程第13、第10号議案「平成9年度箕面市水道事業会計予算」まで、以上10件を一括議題といたします。 議案の朗読を省略し、以上10議案に対してそれぞれ提案理由の説明を求めます。 まず第1号議案及び第2号議案について総務部長の説明を求めます。総務部長 池永 稔君 ◎総務部長(池永稔君) ただいまご上程になりました第1号議案「平成9年度箕面市一般会計予算」及び第2号議案「平成9年度箕面市特別会計財産事業費予算」につきまして、一括して提案理由とその内容をご説明申し上げます。 まず第1号議案「平成9年度箕面市一般会計予算」からご説明申し上げます。 本予算は平成9年度に係る事務事業に要する経費で、まず歳入歳出予算からご説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、第1条にございますとおり435億9,600万円の計上で、前年度と比較いたしまして12億9,400万円、2.9パーセントの減少となっております。 次にその内容につきまして歳出予算から款を追ってご説明申し上げます。 まず第1款議会費、第1項議会費におきまして、議会運営等に要する経費4億6,050万3,000円の計上でございます。 次に第2款総務費におきまして54億1,447万4,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項総務管理費におきまして、庁舎管理等に要する経費44億3,152万3,000円の計上、第2項徴税費におきまして、市税の賦課徴収等に要する経費4億9,338万7,000円の計上、第3項戸籍住民基本台帳費におきまして、戸籍住民基本台帳印鑑登録事務等に要する経費3億2,357万9,000円の計上、第4項選挙費におきまして、市長選挙等に要する経費9,777万7,000円の計上、第5項統計調査費におきまして、統計調査事務等に要する経費2,483万9,000円の計上、第6項監査委員費におきまして、監査事務等に要する経費4,336万9,000円の計上でございます。 次に第3款民生費におきまして87億9,553万3,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項社会福祉費におきまして、老人医療等に要する経費41億2,368万1,000円の計上、第2項児童福祉費におきまして、保育所運営等に要する経費25億3,273万9,000円の計上、第3項生活保護費におきまして、生活保護に要する経費6億3,211万9,000円の計上、第4項国民健康保険費におきまして、特別会計国民健康保険事業費への繰り出しに要する経費10億1,741万5,000円の計上、第5項老人保健医療費におきまして、特別会計老人保健医療事業費への繰り出しに要する経費4億8,772万3,000円の計上、第6項災害救助費におきまして兵庫県南部地震家屋被害修復資金貸付金償還事務に要する経費185万6,000円の計上でございます。 次に第4款衛生費におきまして60億1,835万9,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項保健衛生費におきまして、火葬場・斎場建設等に要する経費15億2,190万7,000円の計上、第2項清掃費におきまして、塵埃処理等に要する経費21億7,068万6,000円の計上、第3項市民医療総合施設対策費におきまして、病院事業会計への繰り出し等に要する経費20億2,248万4,000円の計上、第4項上水道費におきまして、水道事業会計への繰り出し等に要する経費3億328万2,000円の計上でございます。 次に第5款労働費、第1項労働諸費におきまして、シルバー人材センターへの補助等に要する経費1億1,795万4,000円の計上でございます。 次に第6款農林水産業費におきまして1億6,963万3,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項農業費におきまして、農業振興等に要する経費1億5,175万4,000円の計上、第2項林業費におきまして、自然保護対策等に要する経費1,787万9,000円の計上でございます。 次に第7款商工費におきまして1億4,075万9,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項商工費におきまして、商工業振興等に要する経費9,828万2,000円の計上、第2項消費対策費におきまして、消費生活センター運営等に要する経費2,365万9,000円の計上、第3項観光費におきまして、観光事業等に要する経費1,881万8,000円の計上でございます。 次に第8款土木費におきまして64億622万6,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項土木管理費におきまして、土木事務等に要する経費10億5,959万9,000円の計上、第2項道路橋りょう費におきまして、道路維持補修等に要する経費11億3,462万2,000円の計上、第3項河川費におきまして、河川維持等に要する経費4,077万1,000円の計上、第4項都市計画費におきまして、特別会計公共下水道事業費への繰り出し等に要する経費40億544万8,000円の計上、第5項住宅費におきまして、市営住宅の維持管理等に要する経費1億6,578万6,000円の計上でございます。 次に第9款消防費、第1項消防費におきまして、常備消防等に要する経費14億9,206万9,000円の計上でございます。 次に第10款教育費におきまして54億3,521万1,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項教育総務費におきまして、教育指導等に要する経費7億9,691万3,000円の計上、第2項小学校費におきまして、豊川南小学校増築工事等に要する経費15億80万3,000円の計上、第3項中学校費におきまして、第一中学校屋内運動場改修工事等に要する経費5億946万2,000円の計上、第4項幼稚園費におきまして、幼稚園運営等に要する経費3億4,237万1,000円の計上、第5項社会教育費におきまして、(仮称)西南地区図書館等建設工事等に要する経費17億9,689万5,000円の計上、第6項保健体育費におきまして、なみはや国体開催等に要する経費4億8,876万7,000円の計上でございます。 次に第11款災害復旧費、第1項災害応急対策費におきまして、災害発生時における応急対策に要する経費2,000万円の計上でございます。 次に第12款公債費、第1項公債費におきまして、市債の元利償還等に要する経費30億7,459万2,000円の計上でございます。 次に第13款諸支出金、第1項諸費におきまして、土地開発公社への貸し付け等に要する経費60億68万7,000円の計上でございます。 次に第14款予備費、第1項予備費におきまして5,000万円の計上でございます。 以上で歳出予算総額は435億9,600万円と相なるものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算総額435億9,600万円の財源措置といたしまして、まず第1款市税におきまして252億3,200万円の計上で、この内訳といたしまして、第1項市民税におきまして138億1,400万円の計上、第2項固定資産税におきまして81億7,000万円の計上、第3項軽自動車税におきまして6,200万円の計上、第4項市たばこ税におきまして5億700万円の計上、第5項特別土地保有税におきまして3億2,600万円の計上、第6項入湯税におきまして300万円の計上、第7項都市計画税におきまして23億5,000万円の計上でございます。 次に第2款地方譲与税におきまして4億200万円の計上で、この内訳といたしまして、第1項消費譲与税におきまして1億4,000万円の計上、第2項自動車重量譲与税におきまして1億6,900万円の計上、第3項地方道路譲与税におきまして9,300万円の計上でございます。 次に第3款利子割交付金、第1項利子割交付金におきまして4億9,000万円の計上でございます。 次に第4款地方消費税交付金、第1項地方消費税交付金におきまして4億9,500万円の計上でございます。 次に第5款ゴルフ場利用税交付金、第1項ゴルフ場利用税交付金におきまして600万円の計上でございます。 次に第6款特別地方消費税交付金、第1項特別地方消費税交付金におきまして2,000万円の計上でございます。 次に第7款自動車取得税交付金、第1項自動車取得税交付金におきまして4億円の計上でございます。 次に第8款地方交付税、第1項地方交付税におきまして7,000万円の計上でございます。 次に第9款交通安全対策特別交付金、第1項交通安全対策特別交付金におきまして3,000万円の計上でございます。 次に第10款分担金及び負担金におきまして4億292万2,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項分担金におきまして、農地施設改修事業費分担金267万円の計上、第2項負担金におきまして、保育料等4億25万2,000円の計上でございます。 次に第11款使用料及び手数料におきまして6億1,509万6,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項使用料におきまして、箕面駅前第一駐車場使用料等4億8,974万5,000円の計上、第2項手数料におきまして、自転車駐車場保管手数料等1億2,535万1,000円の計上でございます。 次に第12款国庫支出金におきまして16億3,859万1,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項国庫負担金におきまして、生活保護費負担金等12億1,762万3,000円の計上、第2項国庫補助金におきまして、箕面東公園新設事業費補助金等3億5,993万円の計上、第3項国庫委託金におきまして、国民年金事務費委託金等6,101万4,000円の計上、第4項国庫交付金におきまして、気象観測装置取扱交付金2万4,000円の計上でございます。 次に第13款府支出金におきまして17億598万4,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項府負担金におきまして、生活保護費負担金等3億5,664万8,000円の計上、第2項府補助金におきまして、老人医療費補助金等9億5,393万4,000円の計上、第3項府委託金におきまして、一級河川除草委託金等3,244万3,000円の計上、第4項府交付金におきまして、府民税徴収事務費交付金等3億6,295万9,000円の計上でございます。 次に第14款財産収入におきまして5,437万5,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項財産運用収入におきまして、市有建物貸付料等4,548万5,000円の計上、第2項財産売払収入におきまして、不燃物売払収入等889万円の計上でございます。 次に第15款寄附金、第1項寄附金におきまして、防災水槽整備費寄附金等6,318万円の計上でございます。 次に第16款繰入金、第1項基金繰入金におきまして、都市施設整備基金繰入金等27億3,276万1,000円の計上でございます。 次に第17款繰越金、第1項繰越金におきまして、前年度繰越金100万円の計上でございます。 次に第18款諸収入におきまして89億376万4,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項延滞金加算金及び過料におきまして、諸税滞納延滞金2,000万円の計上、第2項市預金利子におきまして、金融機関預金利子752万4,000円の計上、第3項貸付金元利収入におきまして、土地開発公社貸付金収入等61億1,516万2,000円の計上、第4項受託事業収入におきまして、道路掘さく跡地復旧工事受託収入791万6,000円の計上、第5項収益事業収入におきまして、競艇事業会計繰入金25億円の計上、第6項雑入におきまして、老人保健施設管理費収入等2億5,316万2,000円の計上でございます。 次に第19款市債、第1項市債におきまして、火葬場・斎場建設事業債等3億3,332万7,000円の計上でございます。 以上で歳入予算総額は435億9,600万円と相なるものでございます。 次に第2条継続費につきましてご説明申し上げます。 これは第2表にございますとおり、次期総合計画策定基礎調査事業につきまして、総額及び年割額をもってお願い申し上げるものでございます。 次に第3条債務負担行為につきましてご説明申し上げます。 これは第3表にございますとおり、箕面市土地開発公社の債務保証ほか7件につき、それぞれの期間及び限度額をもってお願い申し上げるものでございます。 次に第4条地方債につきましてご説明申し上げます。 これは第4表にございますとおり、一般単独事業債ほか2件につきまして、それぞれの限度額等をもって発行いたしたくお願い申し上げるものでございます。 次に第5条一時借入金につきましてご説明申し上げます。 これは平成9年度における一時借入金の最高額を15億円といたしたく、お願い申し上げるものでございます。 次に第6条歳出予算の流用につきましてご説明申し上げます。 これは各項の給料、職員手当等及び共済費に係る予算額に過不足が生じた場合、同一款内での流用ができる旨定めたく、お願い申し上げるものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第1号議案のご説明といたします。 続きまして、第2号議案「平成9年度箕面市特別会計財産事業費予算」につきましてご説明申し上げます。 本予算は平成9年度に係る財産区の事務事業に要する経費で、歳入歳出予算の総額は、第1条にございますとおり26億5,513万8,000円の計上で、前年度と比較いたしまして3億7,959万2,000円、16.7パーセントの増加となっております。 次にその内容につきまして歳出予算からご説明申し上げます。 第1款財産費、第1項財産費におきまして21億2,821万2,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1目大字白島・大字石丸財産区財産費におきまして、地元公共事業費の積立金等3,516万3,000円の計上、第2目大字牧落・大字西小路・大字平尾・大字桜財産区財産費におきまして、地元公共事業費の積立金等11億3,321万1,000円の計上、第3目大字東坊島・大字西坊島財産区財産費におきまして、地元公共事業費の積立金等2億328万5,000円の計上、第4目大字粟生外院財産区財産費におきまして、地元公共事業費の積立金等1億3,444万6,000円の計上、第5目大字東坊島・大字西坊島・大字芝財産区財産費におきまして、地元公共事業費の積立金等4億217万3,000円の計上、第6目大字今宮・大字西宿・大字芝財産区財産費におきまして、地元公共事業費の積立金等2億158万5,000円の計上、第7目大字今宮財産区財産費におきまして、地元公共事業費の積立金等1,834万9,000円の計上でございます。 次に第2項旧財産区財産費におきまして5億2,692万6,000円の計上で、これは第1目旧大字粟生財産区財産費におきまして、地元公共事業費の積立金等5億2,692万6,000円の計上でございます。 以上で歳出予算の総額は26億5,513万8,000円と相なるものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算総額26億5,513万8,000円の財源措置といたしまして、第1款財産区収入、第1項財産区収入におきまして21億2,821万2,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1目大字白島・大字石丸財産区収入におきまして、前年度繰越金3,516万3,000円の計上、第2目大字牧落・大字西小路・大字平尾・大字桜財産区収入におきまして、前年度繰越金11億3,321万1,000円の計上、第3目大字東坊島・大字西坊島財産区収入におきまして、前年度繰越金2億328万5,000円の計上、第4目大字粟生外院財産区収入におきまして、前年度繰越金1億3,444万6,000円の計上、第5目大字東坊島・大字西坊島・大字芝財産区収入におきまして、前年度繰越金4億217万3,000円の計上、第6目大字今宮・大字西宿・大字芝財産区収入におきまして、前年度繰越金2億158万5,000円の計上、第7目大字今宮財産区収入におきまして、前年度繰越金1,834万9,000円の計上でございます。 次に第2項旧財産区収入におきまして5億2,692万6,000円の計上で、これは第1目旧大字粟生財産区収入におきまして、前年度繰越金5億2,692万6,000円の計上でございます。 以上で歳入予算の総額は26億5,513万8,000円と相なるものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第1号議案「平成9年度箕面市一般会計予算」及び第2号議案「平成9年度箕面市特別会計財産事業費予算」の提案理由とその内容のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) 次に第3号議案について競艇事業部長の説明を求めます。競艇事業部長 西田義信君 ◎競艇事業部長(西田義信君) ただいまご上程になりました第3号議案「平成9年度箕面市特別会計競艇事業費予算」につきまして、提案理由とその内容をご説明申し上げます。 本予算は、平成9年度の本市営モーターボート競走事業の執行に係ります通常開催72日間及びモーターボート競走法施行規則附則第2項第2号の規定による特別開催6日間、合計78日間と、ボートピア姫路における場外発売及び共通会員制電話投票、並びに7大特別競走の場間場外発売の事務の受託に要する関係経費でございまして、第1条歳入歳出予算からご説明申し上げます。 本年度の歳入歳出予算の総額は887億7,897万3,000円で、前年度と比較いたしまして182億6,837万9,000円、17.1パーセントの減額と相なるものでございます。 その内容につきまして歳出予算から款を追ってご説明申し上げます。 まず第1款競艇事業費におきまして725億7,660万7,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項総務費におきまして90億3,593万4,000円の計上で、このうち主なものといたしまして、第1目総務管理費におきまして、本市職員の給与費、住之江競艇運営協議会及び全国モーターボート競走施行者協議会負担金等、並びにその他総務管理に必要な諸経費6億1,773万5,000円の計上、第2目企画費におきまして、選手賞金、ファンサービス経費、広告宣伝経費等13億9,441万2,000円の計上、及び第3目総務開催費におきまして、競艇場施設及びボート・モーター借上料、並びにモーターボート競走法第19条及び同法第20条交付金等70億2,378万7,000円の計上でございます。次に第2項業務費におきまして635億4,067万3,000円の計上で、このうち主なものといたしまして、第1目業務管理費におきまして、大阪競艇施行者協議会及び住之江競艇施行者協議会負担金等、並びにその他業務管理に必要な諸経費18億4,625万7,000円の計上、第2目労務費におきまして、臨時従事員関係経費31億5,233万2,000円の計上、及び第3目業務開催費におきまして、競艇開催時の警備委託料及び勝舟投票券払戻金等585億4,208万4,000円の計上でございます。 次に第2款諸支出金におきまして149億9,194万1,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項繰出金におきまして、一般会計繰出金25億円の計上、第2項納付金におきまして、公営企業金融公庫納付金及びモーターボート競走法施行規則附則第2項第2号の規定による特別競走拠出金10億1,193万1,000円の計上、第3項交付金におきまして、大阪府都市競艇組合及び新市10市交付金7億9,500万円の計上、第4項競艇事業運営基金費におきまして、競艇事業運営基金積立金100万円の計上、第5項受託事業費におきまして、第7回グランドチャンピオン決定戦競走及び第44回全日本選手権競走並びに第33回鳳凰賞競走、通称総理大臣杯競走の場間場外発売の事務の受託に伴う勝舟投票券払戻金等関係経費106億8,401万円の計上でございます。 次に第3款予備費におきまして12億1,042万5,000円の計上でございます。 以上で歳出予算の総額は887億7,897万3,000円と相なるものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算総額887億7,897万3,000円の財源措置といたしまして、まず第1款競艇事業収入におきまして767億657万円の計上で、この内訳といたしまして、第1項勝舟投票券売上収入におきまして、勝舟投票券売上金等762億5,420万円の計上、第2項入場料収入におきまして、入場料1億2,420万円の計上、及び第3項雑入におきまして、勝舟投票券払戻金端数切捨金収入及び勝舟投票券払戻金時効収入、並びに臨時従事員社会保険料返還金等3億2,817万円の計上でございます。 次に第2款財産収入、第1項財産運用収入におきまして、競艇事業運営基金運用収入100万円の計上でございます。 次に第3款繰越金、第1項繰越金におきまして、前年度繰越金12億円の計上でございます。 次に第4款諸収入、第1項受託事業収入におきまして、場間場外発売に係る売上金、返還金及び場間場外発売に要する諸経費の委託金等108億7,140万3,000円の計上でございます。 以上で歳入予算の総額は887億7,897万3,000円と相なるものでございます。 次に第2条債務負担行為につきましてご説明申し上げます。 今回お願い申し上げております債務負担行為は、ボートピア道頓堀専用場外発売場の施設借上料にかかわる債務負担行為でございまして、この専用場外発売場の設置推進につきましては、すでに平成4年第1回定例会におきまして、期間を5年間、すなわち平成4年度から平成8年までとした今回と同趣旨の債務負担行為のご議決をいただき、これをもとに施設所有者と施設賃貸借契約を締結した上で進めてまいったところでございます。しかしながら開設に向けての諸手続を進める中、地元の一部から設置反対の声が上がったため、この反対の声に対し、ご理解を得るべくお話をさせていただいておるわけでありますが、現時点におきましては、当該賃貸借契約が期間満了となります平成9年3月末までには解決しがたい状況となっております。この専用場外発売場の設置予定地は、日本でも有数の大都市の繁華街であり、都市型ボートピアとして非常に適地であること、また地元の大半の同意はすでに得ていますことから、同じ住之江競艇場において事業を行っております大阪府都市競艇組合と共同歩調をとりながら、当専用場外発売場の開設を目指しての、あと一歩の努力を傾注してまいりたいと考えておるものでございます。これがためには、施設所有者との賃貸借契約が必要でございますので、これにより将来生じますところの施設借上料につきまして、債務負担行為を定めたくお願い申し上げておるものでございます。 まずその期間でございますが、平成9年度から平成10年度までの2カ年とし、限度額といたしましては、当専用場外発売場の1日当たりの売上金の額に応じまして、定率逓減方式により3億円までは4.5パーセントとし、これを超え5億円以下のときは当該超えた額の2パーセントを、5億円を超えるときは当該超えた額の1パーセントを、それぞれ加算した額を1日当たりの借上料の額とする債務負担行為を定めたく、お願い申し上げるものでございます。 次に第3条一時借入金につきましてご説明申し上げます。 これは平成9年度における一時借入金の最高額を6億円といたしたく、お願い申し上げているものでございます。 次に第4条歳出予算の流用につきましてご説明申し上げます。 これは各項間の給料、職員手当等及び共済費に係る予算額に過不足が生じた場合、ご議決いただかずに流用できる内容について定めているものでございます。 以上、まことに簡単でございますが、第3号議案「平成9年度箕面市特別会計競艇事業費予算」のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) 次に第4号議案及び第5号議案について健康福祉部長の説明を求めます。健康福祉部長 清水朝一君 ◎健康福祉部長(清水朝一君) ただいまご上程になりました第4号議案「平成9年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」、第5号議案「平成9年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算」につきまして、提案理由とその内容をご説明申し上げます。 まず第4号議案「平成9年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」につきましてご説明申し上げます。 本予算は、平成9年度に係る箕面市国民健康保険事業の運営に要する経費でございまして、まず第1条からご説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、第1条にございますとおり72億1,406万3,000円で、前年度と比較いたしますと8億8,077万1,000円の増額で、13.9パーセントの増となっております。 次にその内容につきまして歳出予算から款を追ってご説明申し上げます。 まず第1款総務費におきまして1億4,946万5,000円の計上で、その内訳といたしましては、第1項総務管理費におきまして1億412万5,000円の計上で、これは職員9人分の給料及び職員手当、共済費のほか、レセプト点検事務費、一般事務の執行に要する諸経費の計上でございます。次に第2項徴収費におきまして4,351万8,000円の計上で、これは国民健康保険料の賦課徴収事務に要する経費の計上でございます。次に第3項運営協議会費におきまして182万2,000円の計上で、これは本市国民健康保険運営協議会の運営に要する経費でございます。 次に第2款保険給付費におきまして50億9,989万7,000円の計上で、この内訳といたしましては、第1項療養諸費におきまして44億8,785万8,000円の計上で、これは一般被保険者に係る療養給付費の支払いに要する経費及び退職被保険者等に係る療養給付費の支払いに要する経費の計上でございます。次に第2項高額療養費におきまして5億2,843万9,000円の計上で、これは一般被保険者に係る高額療養費の支給に要する経費及び退職被保険者等に係る高額療養費の支払いに要する経費の計上でございます。次に第3項移送費におきまして20万円の計上で、これは一般被保険者及び退職被保険者の移送費の支給に要する経費でございます。次に第4項出産育児諸費におきまして6,600万円の計上で、これは出産育児一時金の支給に要する経費でございます。次に第5項葬祭諸費におきまして1,440万円の計上で、これは葬祭費の支給に要する経費でございます。次に第6項精神・結核医療給付費におきまして300万円の計上で、これは被保険者の精神・結核医療に係る保険給付に要する経費でございます。 次に第3款老人保健拠出金、第1項老人保健拠出金におきまして18億2,753万8,000円の計上で、これは箕面市国民健康保険被保険者のうち老人保健法の適用を受ける被保険者の医療給付のための拠出金及び老人保健の事業に要する経費等の計上でございます。 次に第4款共同事業拠出金、第1項共同事業拠出金におきまして5,233万4,000円の計上で、これは高額医療費共同事業に要する経費の計上でございます。 次に第5款保健事業費、第1項保健事業費におきまして2,082万8,000円の計上で、これは健康家庭の表彰、医療費通知等に要する経費及び疾病の予防活動に要する経費の計上でございます。 次に第6款諸支出金、第1項償還金及び還付加算金におきまして1,200万1,000円の計上で、これは一般被保険者保険料の過誤納付金の還付に要する経費及び退職被保険者等、保険料の過誤納付金の還付に要する経費の計上でございます。 次に第7款繰上充用金、第1項繰上充用金におきまして5,000万円の計上で、これは赤字解消計画に基づく累積赤字の補てん金でございます。 次に第8款予備費、第1項予備費におきまして200万円の計上でございます。 以上、歳出予算の総額は72億1,406万3,000円と相なるものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算総額72億1,406万3,000円に対する財源措置といたしましては、まず第1款国民健康保険料、第1項国民健康保険料におきまして24億7,088万5,000円の計上で、これは一般被保険者に係る現年度分並びに滞納繰越分の国民健康保険料、及び退職被保険者等に係る現年度分並びに滞納繰越分の国民健康保険料のそれぞれ計上でございます。 次に第2款使用料及び手数料、第1項手数料におきまして20万1,000円の計上で、これは国民健康保険料の督促手数料等でございます。 次に第3款国庫支出金におきまして20億1,247万6,000円の計上で、この内訳といたしましては、第1項国庫負担金におきまして19億8,949万6,000円の計上で、これは国民健康保険料の賦課事務等に係る事務費負担金、並びに一般被保険者に係る保険給付費及び老人保健医療費拠出金に係る療養給付費等国庫負担金のそれぞれ計上でございます。次に第2項国庫補助金におきまして2,298万円の計上で、これは保険者に対する財政調整交付金及び国民健康保険料の収納率向上に対する特別対策費補助金の計上でございます。 次に第4款療養給付費交付金、第1項療養給付費交付金におきまして10億340万1,000円の計上で、これは退職被保険者等に係る保険給付費等に係る社会保険診療報酬支払基金からの交付金でございます。 次に第5款府支出金、第1項府補助金におきまして5,995万4,000円の計上で、これは事業助成補助金、公費負担医療実施に対する補助金等でございます。 次に第6款共同事業交付金、第1項共同事業交付金におきまして5,232万4,000円の計上で、これは高額医療費共同事業に係る交付金でございます。 次に第7款繰入金、第1項他会計繰入金におきまして10億1,741万5,000円の計上で、これは保険基盤安定分、職員給与費等相当分、出産育児一時金分、財政安定化支援事業分、保険料負担緩和対策分等に対する一般会計からの繰入金でございます。 次に第8款諸収入におきまして5億9,740万7,000円の計上で、この内訳といたしましては、第1項市預金利子におきまして1,000円の計上で、これは金融機関の預金利子でございます。次に第2項雑入におきまして5億9,740万6,000円の計上で、一般被保険者及び退職被保険者等に係る交通事故等の損害賠償金等の第三者納付金、社会保険への加入による資格喪失後の受診に係る返納金等でございます。 以上、歳入予算の総額は72億1,406万3,000円と相なるものでございます。 次に第2条歳出予算の流用につきましてご説明申し上げます。 これは保険給付費の各項に計上した予算額に過不足が生じた場合、ご議決をいただかずに予算流用できる内容について定めているものでございます。 以上で第4号議案の説明といたします。 次に、第5号議案「平成9年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算」につきまして、提案理由とその内容をご説明申し上げます。 本予算は平成9年度に係る老人保健医療事業の運営に要する経費でございまして、歳入歳出予算の総額は、第1条にございますとおり80億9,435万4,000円で、前年度と比較いたしますと9億9,968万4,000円の増額で、14.1パーセントの増となっております。 次に、その内容につきまして歳出予算から款を追ってご説明申し上げます。 まず第1款総務費、第1項総務管理費におきまして5,621万1,000円の計上で、これは職員4名分の人件費及び一般事務経費の執行に要する諸経費でございます。 次に第2款医療諸費、第1項医療諸費におきまして80億3,764万1,000円の計上で、これは医療給付の支払いに要する経費、医療費の現金給付に要する経費及び診療報酬明細書の審査支払いに要する経費のそれぞれ計上でございます。 次に第3款諸支出金、第1項償還金におきまして2,000円の計上で、これは支払基金及び国・府への交付金等の返還に要する経費でございます。 次に第4款予備費、第1項予備費におきまして50万円の計上でございます。 以上で歳出予算総額は80億9,435万4,000円と相なるものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算総額80億9,435万4,000円の財源措置といたしまして、まず第1款支払基金交付金、第1項支払基金交付金におきまして54億3,874万5,000円の計上で、これは医療費に要する費用の交付金及び審査支払手数料に要する交付金でございます。 次に第2款国庫支出金におきまして17億3,156万2,000円の計上で、この内訳といたしましては、第1項国庫負担金におきまして17億3,126万2,000円の計上で、これは医療費に要する費用の国庫負担金でございます。第2項国庫補助金におきまして30万円の計上で、これは事務費に要する費用の国庫補助金でございます。 次に第3款府支出金におきまして4億3,431万6,000円の計上で、この内訳といたしましては、第1項府負担金におきまして4億3,281万6,000円の計上で、これは医療費に要する費用の府負担金でございます。第2項府補助金におきまして150万円の計上で、これは事務費に要する費用の府補助金でございます。 次に第4款繰入金、第1項他会計繰入金におきまして4億8,772万3,000円の計上で、これは一般会計からの繰入金でございます。 次に第5款繰越金、第1項繰越金におきまして1,000円の計上で、これは前年度繰越金でございます。 次に第6款諸収入におきまして200万7,000円の計上で、この内訳といたしましては、第1項延滞金及び加算金におきまして2,000円の計上で、これは不正利得等に係る延滞金及び加算金でございます。第2項市預金利子におきまして1,000円の計上で、これは金融機関預金利子でございます。第3項雑入におきまして200万4,000円の計上で、これは交通事故等に係る第三者行為による損害賠償金等でございます。 以上で歳入予算総額は80億9,435万4,000円と相なるものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第4号議案「平成9年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」及び第5号議案「平成9年度箕面市特別会計老人保健医療事業費予算」の提案理由の説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) 次に第6号議案について市立病院事務局長の説明を求めます。市立病院事務局長北脇善明君 ◎市立病院事務局長(北脇善明君) ただいまご上程になりました第6号議案「平成9年度箕面市病院事業会計予算」につきまして、提案理由とその内容をご説明申し上げます。 まず第2条に定めます業務の予定量でございますが、病床数350床、年間入院患者数11万9,267人、1日平均327人、年間外来患者数24万4,210人、1日平均997人と見込んでおります。 次に主要な建設改良事業といたしましては、市立病院改修事業の工事費5,000万円を計上するものでございます。 次に第3条に定めます収益的収入及び支出の予定額といたしまして、収入が75億9,194万2,000円、支出が80億5,932万5,000円でございます。 その内容につきまして支出予定額からご説明申し上げます。 第1款病院事業費用、第1項医業費用におきまして77億5,622万円の計上で、これは職員422名分の給与費等と、診療に要する薬品費、材料費及び病院の維持管理に要する経費でございます。次に第2項医業外費用におきまして2億9,310万5,000円の計上で、これは企業債発行に係る支払利息等でございます。次に第3項予備費におきまして1,000万円の計上で、これは本会計におきまして不測の事務経費に充当するものでございます。 以上、これら支出予定額に対する財源措置といたしまして、収入予定額につきご説明申し上げます。 まず第1款病院事業収益、第1項医業収益におきまして71億2,708万3,000円の計上で、これは入院・外来収益及び室料差額等に係る収入でございます。次に第2項医業外収益におきまして4億6,485万9,000円の計上で、これは預金利息及び一般会計からの負担金、補助金等でございます。 以上、本年度の収益的収入及び支出におきまして、差額4億6,738万3,000円の財源不足が生じることとなりますが、減価償却費及び医業外費用の雑支出のうち工事関係に係る消費税を合わせまして6億2,306万3,000円は、実際には資金支出を伴わないものでございます。 続きまして、第4条に定めます資本的収入及び支出の予定額といたしまして、収入が6億8,349万4,000円、支出が6億8,349万2,000円でございます。 その内容につきまして支出予定額からご説明申し上げます。 まず第1款資本的支出、第1項建設改良費におきまして4億7,306万5,000円の計上で、これは市立病院改修事業に伴います工事費及び医療機器の購入に要する経費でございます。次に第2項企業債償還金におきまして2億1,018万7,000円の計上で、これは企業債発行に係る償還元金でございます。次に第3項貸付金におきまして24万円の計上で、これは修学資金貸付金でございます。 以上、支出予定額に対する財源措置といたしまして、収入予定額につきましてご説明申し上げます。 第1款資本的収入、第1項出資金におきまして3億7,156万7,000円の計上で、これは一般会計からの出資金でございます。次に第2項負担金におきまして3億1,192万5,000円の計上で、これは一般会計からの負担金でございます。次に第3項固定資産売却代金におきまして1,000円の計上で、これは機械備品売却に係る売却収入でございます。次に第4項諸収入におきまして1,000円の計上で、これは修学資金貸付金に係る返還金収入でございます。 以上で資本的収入及び支出のご説明を終わります。 次に第5条におきまして、平成9年度から平成14年度までの間、総額9,449万7,000円で電子計算機端末機及び医療機器等賃貸借契約を行うため、債務負担行為をお願いいたすものでございます。 次に第6条におきまして、病院事業会計の一時借入金の限度額を3億円と定めるものでございます。 次に第7条予定支出の各項の経費の金額の流用におきまして、収益的支出のうち、第1項医業費用と第2項医業外費用の間において、それぞれ各項間の金額を流用することができる場合を定めたものでございます。 次に第8条議会の議決を経なければ流用することのできない経費として、職員給与費37億8,080万9,000円、交際費40万円は、議会の議決を経なければ流用することができない経費として定めるものでございます。 次に第9条におきまして、他会計からの補助を受ける額を18億5,870万円と定めているものでございます。 次に第10条におきまして、本年度内におけるたな卸資産購入限度額を、18億5,587万3,000円と定めているものでございます。 次に第11条重要な資産の取得におきまして、診療の用に供する2,000万円以上の医療機器として、血管造影検査装置(頭部・腹部・四股用)一式、同じく心臓用一式、X線透視撮影装置一式の購入を予定いたしているものでございます。 以上、まことに簡単でございますが、第6号議案「平成9年度箕面市病院事業会計予算」の提案理由とその内容のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) 次に第7号議案について地域整備部長の説明を求めます。地域整備部長 清田栄紀君 ◎地域整備部長(清田栄紀君) ただいまご上程になりました第7号議案「平成9年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」につきまして、提案理由とその内容をご説明申し上げます。 本予算は、平成9年度に係る萱野中央土地区画整理事業の執行に要する経費で、歳入歳出予算の総額は、第1条にございますとおり3億6,235万1,000円の計上で、前年度と比較いたしまして1億7,050万7,000円、88.9パーセントの増額となっております。 次にその内容につきまして歳出予算より款を追ってご説明申し上げます。 まず第1款土木費、第1項都市計画費におきまして3億6,085万8,000円の計上で、そのうち主なものといたしましては、職員7名の給与、施工管理等の業務委託及び排水路築造工事等に要する経費でございます。 次に第2款公債費、第1項公債費におきまして99万3,000円の計上で、これは借入金償還利子でございます。 次に第3款予備費、第1項予備費におきまして50万円の計上でございます。 以上で歳出予算の総額は3億6,235万1,000円と相なるものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算総額3億6,235万1,000円の財源措置といたしまして、まず第1款国庫支出金、第1項国庫補助金におきまして400万円の計上で、これは土地区画整理事業に係る国庫補助金でございます。 次に第2款府支出金、第1項府補助金におきまして80万円の計上で、これは土地区画整理事業に係る府補助金でございます。 次に第3款繰入金、第1項他会計繰入金におきまして3億5,594万6,000円の計上で、これは一般会計からの繰入金でございます。 次に第4款繰越金、第1項繰越金におきまして1,000円の計上で、これは前年度からの繰越金でございます。 次に第5款諸収入におきまして4,000円の計上で、この内訳といたしましては、第1項市預金利子におきまして1,000円の計上で、これは金融機関預金利子でございます。第2項雑入におきまして3,000円の計上で、これは私用電話使用料及び雇用保険料個人負担金でございます。 次に第6款市債、第1項市債におきまして160万円の計上で、これは萱野中央土地区画整理事業債でございます。 次に第2条地方債につきましてご説明申し上げます。 これは第2表にございますとおり、一般公共事業債160万円の限度額をもって市債の発行をお願い申し上げるものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第7号議案「平成9年度箕面市特別会計萱野中央土地区画整理事業費予算」の提案理由とその内容のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) 次に第8号議案について建設部長の説明を求めます。建設部長 大谷和雄君 ◎建設部長(大谷和雄君) ただいまご上程になりました第8号議案「平成9年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算」につきまして、提案理由とその内容をご説明申し上げます。 本予算は、平成9年度に係る牧落住宅団地の事務及び事業の執行に要する経費でございまして、まず第1条からご説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出ともに5,133万7,000円の計上で、前年度と比較いたしまして2,858万3,000円、125.6パーセントの増額となっております。 次にその内容につきまして歳出予算から款を追ってご説明申し上げます。 まず第1款土木費、第1項住宅費におきまして、職員1名分の給与及び本住宅の維持管理、及び事務執行に要する経費5,123万7,000円の計上でございます。 次に第2款予備費、第1項予備費におきまして10万円の計上で、前年度と同額でございます。 以上で歳出予算の総額は5,133万7,000円と相なるものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算総額5,133万7,000円の財源措置といたしまして、まず第1款使用料及び手数料におきまして2,275万1,000円の計上で、その内訳といたしまして、第1項使用料におきまして、本住宅60戸分の住宅使用料及び駐車場使用料等2,275万円の計上、第2項手数料におきまして、諸証明閲覧手数料1,000円の計上でございます。 次に第2款財産収入、第1項財産運用収入におきまして、牧落住宅団地施設整備基金運用収入1,000円の計上でございます。 次に第3款繰入金、第1項基金繰入金におきまして、牧落住宅団地施設整備基金繰入金2,858万3,000円の計上でございます。 次に第4款繰越金、第1項繰越金におきまして、前年度繰越金1,000円の計上でございます。 次に第5款諸収入、第1項市預金利子におきまして、金融機関預金利子1,000円の計上でございます。 以上で歳入予算の総額は5,133万7,000円と相なるものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第8号議案「平成9年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算」の提案理由とその内容のご説明とさせていただきます。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) 次に第9号議案について環境下水道部長の説明を求めます。環境下水道部長 福田嘉和君 ◎環境下水道部長(福田嘉和君) ただいまご上程になりました第9号議案「平成9年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算」につきまして、提案理由とその内容をご説明申し上げます。 本予算は、平成9年度に係る本市の公共下水道事業の執行に要する経費でございまして、まず歳入歳出予算からご説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、第1条にございますとおり30億9,652万3,000円の計上で、前年度と比較いたしまして1億3,581万6,000円、4.2パーセントの減額となっております。 次にその内容につきまして歳出予算より款を追ってご説明申し上げます。 まず第1款衛生費におきまして21億3,013万6,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項下水道管理費におきまして、職員26名の給与、下水道施設の維持管理及び萱野汚水中継ポンプ場施設の維持管理などに要する経費7億3,995万4,000円の計上、第2項下水道事業費におきまして、桜井ほか3排水区、桜井牧落雨水幹線及び市街化調整区域の管渠築造工事、猪名川及び安威川の両流域下水道事業費負担金等に要する経費13億9,018万2,000円の計上でございます。 次に第2款公債費 第1項公債費におきまして、公共下水道事業債及び流域下水道事業債の元利償還金等に要する経費9億6,588万7,000円の計上でございます。 次に第3款予備費、第1項予備費におきまして50万円の計上でございます。 以上で歳出予算額は30億9,652万3,000円と相なるものでございます。 次に歳入予算につきましてご説明申し上げます。 歳出予算額30億9,652万3,000円に対する財源措置といたしまして、まず第1款分担金及び負担金、第1項負担金におきまして、公共下水道事業受益者負担金661万円の計上でございます。 次に第2款使用料及び手数料におきまして9億8,967万7,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項使用料におきまして、下水道使用料等9億8,967万6,000円の計上、第2項手数料におきまして、受益者負担金督促手数料1,000円の計上でございます。なお下水道使用料につきましては、第42号議案「箕面市下水道条例改正の件」におきましてご提案申し上げておりますとおり、本年6月1日より平均25.5パーセントの料金改定をお願いいたしており、これにより算定をいたしてございます。 次に第3款国庫支出金、第1項国庫補助金におきまして、公共下水道事業費補助金6,000万円の計上でございます。 次に第4款財産収入、第1項財産運用収入におきまして、水洗便所改造資金貸付基金運用収入98万5,000円の計上でございます。 次に第5款繰入金、第1項他会計繰入金におきまして、一般会計繰入金15億3,700万円の計上でございます。 次に第6款繰越金、第1項繰越金におきまして、前年度繰越金10万円の計上でございます。 次に第7款諸収入におきまして915万1,000円の計上で、この内訳といたしまして、第1項市預金利子におきまして、金融機関預金利子10万円の計上、第2項雑入におきまして、消費税還付金等905万1,000円の計上でございます。 次に第8款市債、第1項市債におきまして、公共下水道事業債及び流域下水道事業債4億9,300万円の計上でございます。 以上で歳入予算額は30億9,652万3,000円と相なるものでございます。 次に第2条継続費につきましてご説明申し上げます。 これは第2表にございますとおり、桜井牧落雨水幹線管渠築造事業につきまして、総額4億6,573万9,000円、年割額平成9年度1億8,383万2,000円、平成10年度2億8,190万7,000円をもってお願いを申し上げるものでございます。 次に第3条地方債につきましてご説明申し上げます。 これは第3表にございますとおり、公共下水道事業債1億9,300万円、流域下水道事業債3億円の限度額をもって発行いたしたく、お願いを申し上げるものでございます。 次に第4条一時借入金につきましてご説明申し上げます。 これは平成9年度における一時借入金の限度額を1億5,000万円といたしたくお願いを申し上げるものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第9号議案「平成9年度箕面市特別会計公共下水道事業費予算」の提案理由とその内容のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。
    ○議長(牧野芳治君) 次に第10号議案について水道部長の説明を求めます。水道部長 奥野三十四君 ◎水道部長(奥野三十四君) ただいまご上程になりました第10号議案「平成9年度箕面市水道事業会計予算」につきまして、提案理由とその内容をご説明申し上げます。 まず予算第2条の業務の予定量でございますが、給水戸数は5万3,880戸、年間総配水量は1,642万500立方メートルを予定いたしております。主要な建設改良事業といたしましては、第五次拡張事業費として3億123万1,000円、老朽配水管などの改良、船場西配水池の耐震化整備並びに負担金工事等を施行するための新営改良事業に4億1,678万8,000円、また北部水道創設事業に1億8,151万4,000円のそれぞれの計上でございます。 次に第3条に定めます収益的収入及び支出予算といたしましては、収入30億8,118万2,000円、支出30億7,883万3,000円の計上で、その内容につきまして支出予算からご説明申し上げます。 第1項営業費用27億760万5,000円、第2項簡易水道営業費用1,666万1,000円の計上は、受水費、動力費、水道施設の維持管理及び人件費をはじめとする事業運営、並びに公共下水道を敷設するに当たりまして支障となります配水管を移設いたします費用と、固定資産の減価償却費等でございます。次に第3項営業外費用3億4,756万7,000円の計上は、企業債の利息並びに消費税等でございます。次に第4項特別損失200万円の計上は、過年度損益修正損等でございます。次に第5項予備費500万円の計上は、本会計において予備費として計上するものでございます。 以上、支出予算に対します財源措置といたしましての収入予算につきましてご説明申し上げます。 まず第1項営業収益25億821万4,000円、第2項簡易水道営業収益712万4,000円の計上は、水道料金、メーター使用料及び配水管移設等の工事並びに手数料等の営業収益でございます。次に第3項営業外収益5億6,584万3,000円の計上は、口径別納付金、一般会計からの補助金及び下水道使用料徴収業務等の受託収益並びに預金利息等でございます。次に第4項特別利益1,000円の計上は、固定資産売却益でございます。 以上、本年度の収益的収入及び支出予算におきましては、差し引き234万9,000円の黒字予算と相なるものでございます。 続きまして、第4条資本的収入及び支出予算といたしましては、収入6億6,057万2,000円、支出11億1,915万4,000円の計上で、その内容につきまして、支出予算からご説明申し上げます。 第1項建設改良費9億4,619万9,000円の計上は、第五次拡張事業に伴う工事請負費、老朽配水管の改良、船場西配水池の耐震化整備並びに負担金工事等を施行いたします新営改良事業に要します費用と、メーターをはじめとする固定資産購入費、北部水道創設事業に要します費用等の計上でございます。 次に第2項企業債償還金1億7,295万5,000円の計上は、上水道事業に係る企業債の本年度分償還元金の計上でございます。 以上、支出予算に対します財源措置といたしまして、収入予算につきましてご説明申し上げます。 まず第1項企業債2億6,000万円の計上は、第五次拡張事業に充当する企業債でございます。次に第2項工事負担金1億3,905万3,000円の計上は、給水依頼により施行いたします負担金工事等の工事負担金収入でございます。次に第3項固定資産売却代金5,000円の計上は、固定資産売却代金でございます。次に第4項繰入金6,169万5,000円の計上は、船場西配水池耐震化整備及び北部水道創設事業に係る一般会計からの補助を受けます繰入金の計上でございます。次に第5項国庫補助金9,075万7,000円、第6項出資金84万7,000円は北部水道創設事業、第7項借入金3,116万3,000円は、船場西配水池耐震化整備及び北部水道創設事業、第8項創設負担金7,705万2,000円は、北部水道創設事業に要します費用の財源としてそれぞれ計上しているものでございまして、資本的収入予算の合計は6億6,057万2,000円となり、支出額に対しまして、4億5,858万2,000円の財源不足と相なるものでございますが、この不足額につきましては、当年度分損益勘定留保資金3億2,027万3,000円、建設改良積立金1億613万6,000円及び当年度分消費税資本的収支調整額3,217万3,000円をもって補てんしようとするものでございます。 次に第5条は、船場西配水池増設及び耐震化事業におきまして、継続費総額3億3,051万9,000円を平成9年度から平成10年度の2カ年で実施いたしたく、所要の年割額を定め、継続費の設定をお願い申し上げるものでございます。 次に第6条は、検針用ハンディターミナルの賃借におきまして、平成9年度から平成12年度までの期間で、限度額438万円での債務負担行為の設定をお願い申し上げるものでございます。 次に第7条は、企業債の借入限度額を2億6,000万円として、その借入条件等を定めようとするものでございます。 次に第8条は、資金の効率的な運用を行うための一時借入金の限度額を1億円とすることにつきましてお願い申し上げるものでございます。 次に第9条におきましては、議会の議決を得なければ流用することのできない経費として、職員給与費8億812万2,000円、及び交際費28万円を定めるものでございます。 次に第10条は、一般会計から補助金及び繰入金として受け入れる額を、2億7,127万2,000円と定めるものでございます。 次に第11条は、本年度内におけるたな卸資産の購入限度額を3,648万7,000円と定めるものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第10号議案「平成9年度箕面市水道事業会計予算」の提案理由とその内容のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) 次に日程第14、第44号議案「箕面市固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件」を議題といたします。 議案を朗読いたさせます。事務局長 石田憲和君 ◎事務局長石田憲和君)   (議案朗読) ○議長(牧野芳治君) 市長から提案理由の説明を求めます。市長 橋本 卓君 ◎市長(橋本卓君) ただいまご上程になりました第44号議案「箕面市固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件」につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。 本件は、本市固定資産評価審査委員会委員にご就任いただいておりました大谷 勲氏が、平成9年1月7日にご逝去されたことに伴い、その後任として若林正伸氏を本市固定資産評価審査委員会委員に選任いたしたく、ご提案申し上げるものでございます。 若林氏は、昭和42年10月に司法試験に合格された後、昭和45年4月に弁護士登録され、昭和64年1月から茨木簡易裁判所司法員に、また平成5年4月から大阪弁護士会副会長に就任されるなど、各要職を歴任されているとともに、税務行政に関しましても豊富な経験と高邁な識見を持たれ、真に固定資産評価審査委員会委員として適任者であると存じ、ここに同氏を箕面市固定資産評価審査委員会委員に選任いたしたく、地方税法第423条第3項の規定によりご提案申し上げるものでございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第44号議案につきましてのご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(牧野芳治君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(牧野芳治君) ないようでございますので、これにて質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(牧野芳治君) ご異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。  (“なし”の声あり) ○議長(牧野芳治君) ないようでございますので、これにて討論を終結いたします。 よってこれより第44号議案「箕面市固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件」を採決いたします。 本案を原案どおり同意することにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(牧野芳治君) ご異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり同意されました。 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。本日はこれをもって散会し、明3月4日より3月10日まで7日間議案調査のため休会し、3月11日午前10時より本会議を再開いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。  (“異議なし”の声あり) ○議長(牧野芳治君) ご異議なしと認めます。 よって明3月4日より3月10日まで7日間休会し、3月11日午前10時より本会議を再開することに決しました。 本日はこれをもって散会いたします。     (午後3時37分 散会)  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                  箕面市議会議長    牧野芳治                  箕面市議会議員    増田京子                  箕面市議会議員    大越博明...